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【ISEKIZEMI vol.6】着実なステップアップでジョンソン・エンド・ジョンソンへ|小島 竜輔(2015年卒業)

 
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城西大学経営学部伊関ゼミのOB・OGで、各界で活躍をしている方にこれまでのキャリアや将来の展望をインタビューする「ISEKIZEMI」。
第6回目のゲストは、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社に勤務する小島 竜輔(こじま りゅうすけ)さんです。

“大切なのは入社1年目”
明確なキャリアプランを描き、着実にキャリアを形成してきた小島さんのルーツに迫りました。

ステップアップでジョンソン・エンド・ジョンソンへ

従業員13万人の外資系医療機器メーカー

――現在の仕事内容を教えてください。

医療機器メーカー「ジョンソン・エンド・ジョンソン※1」に務めています。
職種は営業なので、普段は病院を訪問し当社の医療機器を販売しています。
脳血管障害の治療に使用される塞栓用コイルや、国内で最初の頭蓋内ステント、急性期虚血性脳梗塞の血栓除去デバイスというものを取り扱っています。

またデバイスの販売だけではなく、手術前の打ち合わせを医師と行ったりもしれいます。
当然のことながら医療行為には関わりませんが、デバイスをどのような方法で使うのかが最適か?などの説明をしています。

※1
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューブランズウィックに本社を置く、製薬、医療機器その他のヘルスケア関連製品を取り扱う多国籍企業である。ニューヨーク証券取引所上場企業。

――難しい言葉が・・・。仕事上、相当な専門的な知識が求められますよね?資格等があるのでしょうか?

特に資格は必要ではありませんが、医師や看護師と対話をしなくてはいけないので当然医療用語を知っておく必要はあります。
大学時代に勉強をしていたわけでもないので、そこは相当勉強しました。
最初は医療現場の言葉が外国語のように感じました(笑)

――ジョンソン・エンド・ジョンソンは会社の規模も相当大きいですよね。社員はどれくらいいるんですか?

グローバルだと13万人くらいいますが(笑)ジャパンでも2,000人以上はいますね。
私がいるのはセレノバスという事業部なのですが、部署自体は40人くらいですので、少数精鋭といった感じです。

数年先を描いた選択

――小島さんは2度の転職をしているとのことですが、ジョンソン・エンド・ジョンソンに入るまでのキャリアについて教えてください。

新卒では医療機器の商社(宮城県仙台市が本社)に入社をしました。
実はビジネスの構造上、医療機器メーカーが直接病院に販売することはほとんどなく、商社(代理店)が販売を代行します。
なので、今よりもより病院側に近い場所からキャリアをスタートさせました。
当時担当している領域が血管内治療ということもあり、ジョンソン・エンド・ジョンソンとも一緒に仕事をしていました。その中で「ひとえに”医療機器”といっても様々な役割があるな」と感じるようになり、深くこの業界に興味を持つようになりました。そこからエキスパートを目指そうと決意しました。
1社目の商社で基礎を叩き込んだ後、3年目に内資のメディキット株式会社という医療機器メーカーに転職をしたのですが、この時から外資系で働くことのイメージはすでにあり、それも踏まえたキャリアプランを考えていました。
ただ、商社から外資系にいきなりステップアップ転職するのは取引の関係上も含めて壁が多かったので、国内且つカテーテルの見識も高めることができる企業を探し、メディキットを選びました。
メディキットには2年半在籍し、そこでカテーテルの知見・経験値を積み、実績を認められジョンソン・エンド・ジョンソンへと転職をしました。

最初は質よりも量

入社1年目が1番大変で1番大事

――社会人になって5年ですよね。どのような苦労がありましたか?

なんと言っても社会人1年目は苦労しましたね。
山形県に配属され、知らない土地・知っている人がいないという環境もそうですが、とにかく最初は医師、看護師の言葉が全然分からなくて・・・
会話は一語一句メモをとって、iPadで調べてみたいな日々でしたね。
当然それだけでは追いつけないので、21時くらいに仕事が終わって、そこから24時まで勉強をしていました。振り返ると1日15時間以上は仕事に費やしていました。
当時はとても大変だったのですが、1年目でこのスタンスが身についたのは良かったですね。
やっぱり5年間を振り返っても、この1、2年目が最も大変でしたし、良い時間だったなと思います。

――すごく抽象的な質問ですが、社会人にとって必要なことは何だと思いますか?

いくつかありますね。

1つは”堂々としていること”です。
私は新卒の時も「新人の小島です」という名乗りかたをしたことはありませんでした。
新人という言葉を使うと経験できることを制限してしまうと思います。
ちょっと背伸びをして堂々としていると、顧客もガンガン意見を言ってくれます。それが自身の成長にも繋がるし、何が不足しているか気がつくことにも繋がります。
社内では新人でも良いかもしれませんが、顧客先ではプロの営業として望むのが良いのではないでしょうか。

もう1つは、”量”です。
若手の頃はとにかく量をこなすことが必要だと思います。
経験がない中でいきなり質を高めることはできないので、まずは量をやること。
この量という部分に関しては、成功者に不可欠なことだと思っています。成功している人に聞いてもほとんどの人が下積み時代に多くの時間を使って基礎を身につけています。

最後に”行動”することです。
まずやってみようと思って行動することはとても大切です。
確率的には失敗が多いかもしれませんがそれでも良いんです。
一般的に言われていますが、失敗の経験は若手であればあるほど許されます。

――ありがとうございます。次に、仕事をしていて、「この人と一緒に働きたいな」と思える人の特徴について教えてください。

共通して言えるのは「明るい」というところですかね。
言い換えると、仕事ができる人は周囲の空気を読み取りながら、話を組み立てる・盛り上げるスキルがあるということですね。

このスキルを養うためには視座・視野・視点を意識することが大切なのですが、そのためにも多くの人とコミュニケーションをとる必要がありますね。伊関ゼミと同じです(笑)

――確かに、人をよく見てる人は仕事ができる傾向にありますよね。

熱ゼミ

斜に構えるのはかっこ悪い

――確か、小島さんは高校球児でしたよね?

はい、幼少期から高校までは野球漬けでしたね。
高校は宇都宮南高校のエースピッチャーとして甲子園を目指していました。
結局肘の故障などもあり、高校3年生でトップレベルでの野球人生は終えました。
その後大学に入ったのですが、ずっと野球の練習ばかりしていたので、大学で何をすれば良いんだ?という戸惑いがありました。
この時期が1番目的もなく過ごしていたかもしれません。
そこで出会ったのが伊関先生でした。
2年生の時はじめて伊関先生の授業を受けて、「なんかやたらと熱いぞ!?」と思ったんです。大学で熱さを失いかけていたので余計にそう見えたのかもしれないですね。
たまたま友人が伊関ゼミに入っていたので伊関ゼミの様子を聞いて、「絶対来たほうが良いよ!」と言われて3年生から伊関ゼミに入りました。

――実際にゼミに入ってみてどうでしたか?

3年で入った時に、先生からいきなり「しゃべれ※3分間スピーチ」と言われて・・・
「うわ、ちょっと嫌だな〜」と思いました(笑)
人前でしゃべるのは苦手だったんですよ。
でも、既存の伊関ゼミ生はすごく前向きに話をしているので、これはちょっとだらけたら浮くなと・・・かっこ悪いし。
性格的にかっこ悪いのは本当に嫌だったので、ここで頑張って伊関ゼミの中でもトップを狙おうと思って積極的に取り組みをしました。
不思議なんですが、回数を重ねるごとに自分のことを表現することが楽しくなっていきました。
今では3分どころか、90分話せと言われても話せると思います。

あとは、夏のインターンシップや就職活動も頑張りました。

”強さ”の理由

――夏のインターンシップで記憶に残っていることはありますか?

総合ディスカウントストアのインターンシップに参加したのですが、そのインターンシップは印象に残っていますね。
そのインターンは12名しか参加できないのですが、1,000人以上の応募があってグループディスカッションの選考を勝ち抜く必要がありました。
結果、12名に選んでもらえたのですが、私の他に同じ伊関ゼミ生が2人いました(笑)

――12名中3名はすごいですね。振り返ってみて、なぜ、選考を通過できたと思いますか?

1つは、グループディスカッションに対する慣れというのは確実にありますね。
ゼミでは普段から対話のトレーニングを行っているので他学生に比べて平均的にコミュニケーション能力は高い傾向にあるはずです。
もう1つは、「思ったことを伝えた」ことだと思います。
多くの学生は就活になった途端、模範解答や準備した回答をしようとします。
企業の採用担当者は学生とは比較にならない対話の経験者です。
誰が本音で誰が建前かは見抜いてしまいますよね。今思えば当然のことです。
だからこそ、日常から対話することに慣れるのはとても必要なことだと思います。

内定ラッシュ

――就職活動本番はどうでしたか?

12社受けて7割くらい内定をもらいました。

――「内定」をもらえる要因はなんですか?

企業の面接者と自分は対等であるということを意識していました。
企業側は学生を見定めるわけですが、学生にとっても企業を選べる立場にあります。
言い換えると、互いにミスマッチングなく企業に入社できることが重要です。
そのためには、しっかりと対話をすることが最も大切だと思っています。
インターンシップでの話と被りますが、用意した面接対策で望むのではなく、22年間の自分のありのままで会話をする。
このスタンスで望んでいました。

――”対話”というのが本当に大切なことなんですね。

後輩へ

――今はコロナの影響で就職活動のスタンダードも変わってきていると思いますが、小島さんの経験を踏まえ、後輩たちにアドバイスをお願いします。

「ポジティブ」でいて欲しいと思います。先生もいつも言うと思いますがこれはすごく大切なことです。
ただ、人によってはポジティブというのが難しい人もいるかもしれません。
そんな人は”今行動”をすることを意識してみてください。
嫌だな〜、後でやれば良いや〜と思っていると時間はどんどん過ぎていきます。

やるなら、今!

将来の夢

小島竜輔で勝負をする

――素敵なキャリアを歩まれている小島さんですが、最後に今後の夢やキャリアプランについて教えてください。

社会人になってからは「業界のトップに登りつめたい」と思ってここまでやってきました。
2回の転職を繰り返して業界トップのジョンソン・エンド・ジョンソンに入ることができました。ここまでは描いた通りのキャリアを歩めていると思います。
そして次はジョンソン・エンド・ジョンソンで、自分の軸がどこまで通用するのかチャレンジし続けたいと思っています。ここで多くのものを学び・盗んで、それを伝える・教える側(マネジメント)へとステップアップをしていきたいです。

その先は「小島竜輔で勝負をする」という野望があります。
これはまたの機会にお話させてください。

――是非、その時はまたインタビューさせてください。

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