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【ISEKIZEMI vol.2】鉄道業界最大手への入社は夢の始まり|野越 雅史(2014年卒業)

 
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城西大学経営学部伊関ゼミのOB・OGで、各界で活躍をしている方にこれまでのキャリアや将来の展望をインタビューする「ISEKIZEMI」。
第2回目のゲストは、鉄道業界最大手に勤務する野越 雅史(のごし まさし)さんです。

高校3年次に初めての挫折を経験するも、幼少期からの夢を実現した野越さん。
そんな野越さんの実現したい夢への想い、挫折からの這い上がりと大学生活について話をお伺いをしました。

日本の魅力を伝える

鉄道業界最大手で夢の仕事をスタート

ーー現在の仕事内容について教えてください。

会社の都合で社名は公開できないのですが、業界最大手の鉄道会社に務めています。
なんとなく分かると思いますが・・(笑)
現在は、
駅のホームで切符販売をしたり、ホームに立って皆さまの安全を守る仕事をしています。

ーーなんとなく分かりました(笑)大企業なので複数部署があると思うのですが、やりたい仕事みたいのはあるんですか?

行きたい部署があります。
元々、やりたいことがあって入社をしたということもあります。

ーーどんなことですか?

「地方活性化」や「まちおこし」です。
地方を元気にする、そこに来た人たちに喜んでもらう、そんな仕事がしたいと思っていました。
当社には、地方誘致のプロジェクトを担当する部署があります。
その部署では、まちの公共団体や地元企業を巻きこんで、どのようにしたら誘致ができるかを考えます。
将来的にはそこに行きたいと思っています。

ーーそこの部署にいくためには何か必要なことはあるんですか?

当然、今の部署でアピールする必要があります。
この業界、職種は営業のような明確な指標がないため、良くも悪くも通知表でオール5をとるみたいのが大事になってきます。
当初は歴史も長い企業ですから、まだまだ年功序列の評価制度もある中で、どのように自分をアピールして希望のポジションを奪えるかは勝負どころですね。
多角的な視点で会社の方向性や人の考えを理解し、自分に与えられたミッションを100%以上にやること、そしてそれを継続することが重要なことだと思っています。

幼少期からの夢を実現

ーー昔からこの仕事に就きたいと思っていたんですか?

小さい頃から社会科が好きでした。
その中でも地理がとにかく好きで・・・
そこが原点です。
高校や大学では海外に行く経験をさせてもらい、益々海外や旅行に興味を持つようになりました。
世界を知れば知るほど、「世界は広いし、世界は成長していく」と感じます。
そして、東南アジアやアフリカの生活水準レベルは年々高まっていて、その人たちが次の日本のターゲットになる。
日本の人口減少という課題と、私が好きな地理。好きなことをやりながら、社会課題に向き合えるのはまさに天職だと思いました。
そういった背景から、1社目は大手旅行代理店に就職をし、日本・地域の魅力を伝えるキャリアがスタートしました。

高校3年で初めての挫折

法政高等学校から法政大学に進学できず

ーーすごいですね。幼少期からの夢を実現させて、順風満帆ですね。

全然そんな事ありませんよ(苦笑)
学生時代は大変でした。

ーー野越さんは法政大学の付属高校出身ですよね?なぜ、法政大学ではなく城西大学に進学を?

大学に上がれませんでした。
勉強を全くやっていなくて、高校3年の終盤で「君は法政大学には行けない」と言われました。
その時は落胆というか、人生で初めて味わった”挫折”でしたね。

ーー城西大学に入った時はどんな気持ちでしたか?

全員を見下していましたね。
なにせ法政と城西は偏差値が20も違うので、軽く勉強していれば成績は上位に入れると思っていましたし、実際に成績は上位でした。
それでも、心の中でモヤモヤがあり、モチベーションが低い状態で日々を過ごしていました。

ーーそこからどのように立て直したんですか?

1つの授業との出会いでこの大学の見方が変わりました。

伊関先生・伊関ゼミとの出会い

「斜に構えるな!そんな奴らは社会で通用しない!授業中にお喋りするなら前にきて話をさせてやる!」

ーーそうだったんですね。その授業は何ですか?

伊関先生の「行政マネジメント入門」です。
授業内容は覚えていませんが、先生が叱咤した際の言葉が胸に突き刺さりました。

「斜に構えるな!そんな奴らは社会で通用しない!授業中にお喋りするなら前にきて話をさせてやる!」

城西大学にもこんな熱い先生がいるんだ。この人の近くにいればまた自分も熱くなれるかもしれない。
そんなことを思いました。
忖度なく本心で思っています。

翌年(2年次)から伊関ゼミに入りました。

僕はライバルがいないと勘違いしていた

ーー伊関ゼミに入ってみてどうしてたか?

予想通り、先生は熱い人でした。
しかし、予想に反して伊関ゼミにいる学生は優秀な人で溢れていました。
「あれ、城西なのになんかレベルが高い。僕は負けている・・・」そんな気分を味わいましたね。
ただ、同時にモチベーションも高まってここなら成長できる!と思って、ゼミに行くのが楽しみで仕方ありませんでした。

逆算思考

ーー伊関ゼミに入ってから、具体的なアクションの変化はありましたか?

もう一度自分のやりたいことを見直しました。
そして、逆説思考で「今、何が必要なのか?」を整理してアクションに移しました。
この時も先生には色々と相談しましたね。

やはり自分は地域産業やインバウンドに関わりたいと思いました。
そのために必要な2つのことを実践しました。

  • リアルな仕事内容を知る → 旅行代理店でインターン・アルバイトをする
  • 海外に出て、外からみた日本を知ること → 東南アジアに短期留学

なので、自分の場合は就職活動は2年次からしていたような感じですね。
逆に一斉に就職活動が始まった際にはほとんどやることなく、希望の会社に受かりました。

ーー就職活動はあまりしていないというのは意外ですね。内定をもらった企業は2つともかなり大手ですよね?

はい、そうですね。
業界を旅行代理店に絞っていたので数はそこまで受けませんでした。
既に自信に満ちあふれていたというのもあったかもしれません(笑)

ーー受かる上で何か努力はされたんですか?

正直、特別なことはしていませんが、”絶対に受かるんだ”という気持ちで望んでいました。
だからこそ、何が必要かを常に考えて行動していましたね。
印象づけをするために、最終面接を最終日・最終時間の枠で予約したり。

ーーまさに逆説思考ですね。

写真:肌身離さず持ち歩いている手帳。大切なことはメモする習慣をつけている。

キャリアアップ転職

想定外の配属で四苦八苦

ーー今の会社は2社目ですよね。1社目はどうだったんですか?

希望の会社に就職できたのですが、最初はぱっとしませんでしたね。
会社には表彰制度があるのですが、ノミネートもされず。
何より想定外の配属で戸惑うこともありました。

ーーどのような部署に配属されたんですか?

世間一般で言うところの”窓際部署”みたいなところに配属されました。
引退間近な人や訳ありな人が溢れていて・・
そんな方々が15名ほどいました。
1番年が近い人で10歳以上離れていて、「あれ?イメージと全然違うぞ。」ってなりましたね。
アクセル踏むにも踏めないもどかしさもありました。

ーー決して良い環境とは言えなそうですが、よくそこでキャリアを築けましたね。

やりたい仕事だったのとやっている仕事そのものは楽しかったというのが大きいですね。
私はプランナーとして、お客さまの旅行プランをオリジナルで設計していました。
一緒に行くわけではないので、この人はどんなニーズがあるんだろう?どんな周り方だと満足するだろう?そんなことを事細かく考えていました。大切な時間とお金を預かるわけですから、最高のプランニングをしないといけません。そこに誇りはありました。
また、大組織のしきたりという部分では学びがありました。
大手企業は細かいルールがあります。制約の中で、最大のパフォーマンスを出すことはこの環境で学んだことです。

一気通貫で提供をしたい

ーー1社目には4年くらい在籍されてたんですよね?転職の理由を教えてください。

旅行代理店は「プランをすること」が仕事です。
逆を言ってしまえば、あくまで代理店という立ち位置なので、プラン以降はノータッチです。
仕事をしていく中で、「もう少し先の部分」をやってみたいという思いが芽生えて転職を決意しました。
提供する場所の開発に携わる、その場所にお客様を運ぶ、そんな仕事をしたいなと思いました。

将来の夢

ーー先ほどのお話では、今後”まちおこし”をしたいということでしたが、具体的にはどのようなことをしたいんですか?

最近はMaaSという言葉がキーワードになっています。
※Mobility as a Service:
情報通信技術を活用することにより自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな『移動』の概念。
私がやりたいことは「出発から帰宅までが提供できる仕組みづくり」です。

ーーなぜ、それをやりたいと思ったんですか?

首都圏ばかりに人が集まるという地域課題があります。
例えばですが、旅行プランは西日本(関西)はゴールデンルートが出来上がっているけど、それ以外はあまりない。
日本にはもっと魅力的なところがある。
今後、地方の魅力化というのは1つのテーマになると思っています。
日本人が国内でそういう動きをすることで、情報量が増える(SNSを通して写真や映像で広がる)ので、海外の人もそれをみて選択肢を広げることに繋がります。

もう1つ時流は「コト消費」です。
旅行は「観るから体験する」へと変わっていきます。
体験価値をどのように提供するか、行動喚起させるかは鉄道会社としての役割も非常に重要になってくると思っています。

当然、そのためにも、もっと上の立場にならないといけないといけないんですけどね。

伊関ゼミで学んだこと

ーーもう一度、伊関ゼミでのお話を聞かせてください。

先生は他の先生よりも厳しいと思います。
特に学生の立場からすれば、言われると反抗心や逃避に走ってしまうと思います。
ただ、私は先生が言ってることは正しいと思います。社会に出てからそれを感じました。

ーー具体的にどのようなことを学べましたか?

コミュニケーションスキルですかね。
話すことは昔から好きでしたが、”社会で必要なコミュニケーション”という点では学べることがたくさんありました。
勉強よりも必要なことが、ここにあるなと思いました。

ーー伊関ゼミと他ゼミ学生とは何か違いますか?

何が違うのかはよく分かりませんが、1年の時に仲良かった人との距離は離れてしまいましたね。
伊関ゼミに入って温度差を感じてしまったんですよね。
レベルの高い環境が楽しくて(笑)
逆もあると思いますけどね。
あのモチベーションが高い環境に溶け込めず別のゼミに行ってしまう人とか。

ーー最後に、現役伊関ゼミ生へのメッセージをお願いします。

先生は、見た目も発言も怖いかもしれませんが、先生が言ってることは間違いではないから聞いて欲しいです。

そして、もう1つなんで城西大学に入ったのか?を真剣に考えて欲しいです。
それ以上はあえて言いませんが、そこにヒントがあると思います

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