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【ISEKIZEMI vol.4】ファイヤーナイフダンス世界選手権で2位入賞|松島 憂弥(2016年卒業)

 
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城西大学経営学部伊関ゼミのOB・OGで、各界で活躍をしている方にこれまでのキャリアや将来の展望をインタビューする「ISEKIZEMI」。
第4回目のゲストは、ファイヤーナイフダンス世界選手権で2位入賞を果たした松島 憂弥(まつしま ゆうや)さんです。

福島県いわき市のレジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」。
このレジャー施設で、ダンサーとして活躍しているのが松島さんです。

松島さんは、2018年5月にハワイで行われたファイヤーナイフダンスの世界選手権で2位入賞というアジア人初の快挙を成し遂げています。
幼少期からの夢であるファイヤーナイフダンスへの強い”想い”とは!?

ファイヤーナイフダンス

職業、ファイヤーナイフダンサー

ーー松島さんのお仕事内容について教えてください!

スパリゾートハワイアンズで、ファイヤーナイフダンスのダンサーとして活動しています。
普段は施設内にあるステージでショーを披露したり、それ以外の時間はショーに向けた練習をしています。

ーー基本はダンスだけをやっているということですか?

そうですね。

ーー”ファイヤーナイフダンス”を知らない方も多いかと思うので、どうようなものか教えていただけますか?

はい。
ファイヤーナイフダンスはその名の通り、火のナイフを使って技を披露するダンスです。
世界的にはまだまだマイナーダンスなのですが、サモア諸島やハワイなど南太平洋ではとてもメジャーです。

ーー松島さんはそのファイヤーダンスの世界選手権で2位になったんですよね?

はい、そうです。
毎年ハワイで世界大会が開催されているのですが、2018年大会でアジア人として初の2位入賞を果たすことができました。
世界選手権は、20〜30名くらいのエントリー数で予選・トーナメント・決勝と、しのぎを削る戦いが繰り広げられています。
2位ばかりが目立っていますが、実は、それ以前にも世界選手権には参加をしていて、はじめて参加した時は最下位でした(苦笑)

サモアの戦士

ーーもう少し、”ファイヤーナイフダンス”について教えてください。大会での勝敗はどのように決まるのでしょうか?

大会は5つの評価基準で採点をされます。

ーーーーー演技の採点項目ーーーーー

  • スピード感(20点)
  • 技の難易度(20点)
  • クリエイティブ・独自性(20点)
  • ナイフの高さ(10点)
  • ウォーリアー・戦場感(10点)

ーーーーー演技以外の採点ーーーーー

  • 入退場(5点)
  • ユニフォーム(5点)
  • ナイフ(10点)

ーー100点満点の採点で決まるんですね。得意項目と苦手項目はなんですか?

得意なのはスピードとクリエイティブです。
ここに関しては世界トップクラスの自信があります。

苦手なのは、ウォーリアーですね。
ファイヤーナイフダンスとは、サモアの戦士の踊りです。
戦いから村に帰ってきた戦士は、自分がどのように相手を倒したのかをみんなに踊りで表現します。
すなわち、踊りの中でいかに相手を倒している様子を表現できるかが重要です。
相手を殺すような表情や、戦いで興奮をしているエキサイティングさはもちろん、ちょっとした気の緩みを見せない、移動中もスキをみせないなどが大切です。戦っているわけですから当然ですね。
これを日本人が魅せるのはすごく難しいです。外国人とは横に並んでいるだけで差が出てしまう。
見た目で劣る分、ジャンプの迫力や火を恐れない姿勢など、トータルしてウォーリアー感を演じないといけません。

練習は本番、本番は練習

ーー普段はどのような練習をしているんですか?

技術面は、とにかく棒を回す練習をしています。
演技にはルーティン(構成、6〜7分)というのがあるので、それを1日5回フルパワーでやっています。
そこでミスした技は連続10回成功するまでやり続けるというルールを自分に課しています。
あとは、技開発ですかね。採点項目のクリエイティブ・独自性の部分です。
これは遊び感覚でやっているとできることが多いので、楽しみながらやっています。
その他だと、ルーティンの研究や構成決めも入念にしていますね。簡単な技でも構成によっては凄みを出すことができるので、ルーティンは本当に重要だと思っています。

ーーメンタル面で意識していることはありますか?

メンタルの部分では、練習でミスをしないことが大切だと思っています。
練習で確実なものを積み上げるからこそ、本番で成果が出せます。
練習を本番のようにやって、本番は練習のような感覚でやっています。
本番は楽しんでリラックスをしていますね。アドレナリンも出ているので火の怖さや熱さも感じません。

夢への執着心

強い男への憧れ

ーーなぜ、ファイヤーナイフダンスを始めたんですか?

小学生の頃、初めてファイヤーナイフダンスを観ました。
とにかく男らしさがあって、かっこよかったんです。
強い男への憧れですね(笑)
それからは棒を振り回して練習をしていました。
小学校の時も1日3時間くらいは自主練習をしていましたね。
その後、中学の頃からは大会などもみるようになりました。

どうしても火をつけてみたくて、簡単な棒に火をつけてやってみましたが、危険だったのですぐやめました。
でもそれぐらい憧れていました。
その後は鉄の棒で練習を重ね、夏は川に行って火をつけての練習もしていました。
最初は熱すぎてほとんど技ができなかったんですよ。
「ボーボー」「バチバチ」っていう音がして・・・(笑)

ーー想像するだけで震えてきます・・

想定外の連絡

ーー高校を卒業後にハワイアンズに入るという選択肢はなかったんですか?

募集枠がなかったんですよ。その頃東日本大震災後ということもあり、人員増加ができない状況でした。
ずっと募集の問い合わせをしていました。大学に行っても、募集が開始されたら中退をして行く覚悟を持っていました。

ーー大学卒業後は一般企業への就職が決まってたんですよね?

はい、決まっていました。
伊関ゼミだったこともあり、就活は積極的にやっていました。
内定も7社ほどいただくことができ、地方銀行への入社を決めていました。
しかし、入社式の1、2週間前にハワイアンズから「メンバー増員により募集をしている」と連絡がありました。
入社内定が決まっていた企業には本当に申し訳なかったのですが、入社を辞退させていただき、ハワイアンズへの入社を決めました。
小学校からずっと目指してきた夢だったので、迷わず決断をしました。
ハワイアンズの面接は兄弟で挑みました。「自分たちほど、ファイヤーナイフダンスが好きな人間はいません!」と思いの丈をぶつけて、合格することができました。

自分が想像していた通りの世界

ーーダンサーになって5年くらい経つと思いますが、想像していたものと現実のギャップなどは感じていますか?

想像通りのものでした。全くギャップはありません。
こうなることをずっとイメージして頑張ってきたので、ここに立っていることが幸せです。

ーーなぜ、ここまで諦めずにできたのでしょうか?

強い憧れですね。
諦めようと思ったことは一度もありません。
絶対この舞台に立ちたいと強く思っていました。

ーーダンサーは何歳くらいまで続けられるんですか?

大会は40歳でも参加している人がいるので、割と長く続けられるのかなと思っています。
ただ、人前で満足いく演技ができなけらばプロとしてそこに立つ資格がないと思っているので、退き際は大切にしたいです。

ーーテレビでも取り上げられたりしているとのことですが、どういった番組に出演されましたか?

ぱっと思いつくかぎりだと…
サラメシ(NHK)、ソノサキ (テレビ朝日)、有吉の壁(日本テレビ)、24時間テレビ(日本テレビ)、裸のアスリート(BS-TBS)などに出ました。
「裸のアスリート」では、ハワイで行われた世界選手権に取材にきていただき、”密着ドキュメンタリー”企画として放送してもらいました。

ーー緊張などはしましたか?

最初よりはだいぶ慣れましたね(笑)

ーー”3分間スピーチ”の効果が出ていますね。伊関先生よりもテレビ出演多いんじゃないか?

爆笑

相手目線

ファイヤーナイフダンスが教えてくれたこと

ーー長年ファイヤーナイフダンス一筋でやってきたと思いますが、ファイヤーナイフダンスを通してどのようなことが学べましたか?

「相手がどうみているか?」
というのがすごく大切だと学びました。
昔は自分が凄いことをすれば、誰かが喜ぶと思っていました。
でもある時気がついたのですが、ハワイアンズに来るお客様は難しい技を観たいのではなく、「観ている自分が楽しくて・興奮する」そんな状態を期待しているんだなと。
そこから意識が変わりました。
人が求めていることを体現することは共存していく上で非常に重要だと思います。
これはファイヤーナイフダンスに限ったことではなく、普段、家族や職場の人とコミュニケーションをする上でも必要なことだと思いますね。

夢は兄弟で世界選手権1位・2位

人生の中心はファイヤーナイフダンス

ーー学生時代はどんな人でしたか?

ファイヤーナイフダンスのことをずっと考えてきました。
大学の時も草野先生のご紹介で、地域イベントでファイヤーナイフダンスをやらせてもらっていました。
それを楽しみに練習していましたね。
毎年出てたので応援してくれる人も多く、これが”自分のやりがい”だなと実感していました。

ーー弟さんも一緒にやられているんですよね?
はい、小さい頃から2人で練習をしていました。
ハワイアンズに入った時は、力の差があったのですが、今では弟が1番のライバルです。
世界選手権での1・2フィニッシュを目指しています。

ーー世界選手権大会での優勝が目下の目標だと思いますが、その後を含めた将来の夢についても教えてください。

なるべく長くトップレベルの演技をお客様に観てもらいたいです。
それが、日本でのファイヤーナイフダンスという文化を広げることに繋がるし、引退後も文化普及に貢献していきたいと思っています。

伊関ゼミの思い出

伊関先生の情熱

ーー伊関ゼミに入ったきっかけを教えてください。

伊関ゼミに入ったきっかけは、”伊関先生の熱さ”です。
大学の先生でこんなに熱い人はいなかったし、自分は結構好きだった。
厳しい環境に身を置くのであれば伊関ゼミだと思って入ることにしました。

ーー皆さん、同じこと言うんですよね(笑)書きづらいな・・・

そうなんですか。
でも先生は本当に熱い人ですよね。
皆さんも言う通り、これは事実なんだと思います。

大嫌いな3分間スピーチ

ーーゼミの内容について印象に残っていることはありますか?

“3分スピーチ”がすごい嫌だったんですよね。
当時、人前で話すことも苦手だったし、授業中に何回もやらされて・・・
でも、何回も繰り返すことによって、不思議と克服することができました。
この経験は今にも活かされています。
踊りの時も大衆を前にしても、嫌な緊張などはなく堂々とやれています。

ーー動画など拝見しましたがどのインタビューも堂々とされていて人前で話すのが得意なのだと思っていました。他には何かありますか?

「行政キャリア研究」という科目も履修していたのですが、講義の中では毎回知らない人同士のチームを組まされるんですね。
そのチームで、ディスカッションをしないといけなくて・・
人見知りだったので、これも本当に嫌でした(笑)
しかし、これもやっていくうちに知らない人と話すのが楽しくなってきました。
当時のままの自分が社会に出ていたらと考えると少し恐ろしくなりますね。
それくらい「自分を表現すること」「相手の考えや思いを聞くこと」というコミュニケーション能力は必要なのだと思います。
それが伊関ゼミで学んだことですね。

あとは・・
何よりポジティブな考えを持つようになりましたね。
先生は常々「ネガティブなやつは活躍できないぞ!」と言ってました。人は同じことを何回も言われると自然と思考が変わります。そして、思考が変われば行動が変わる。
伊関先生から学ぶものは本当に大きいと思います。これはお世辞でも忖度でもありません。

後輩に一言、メッセージをお願いします

私が大切にしていることは「あとで後悔しないように今を全力で生きる」ことです。
嫌なことを避けずに、立ち向かっていく勇気です。
世界選手権にはじめて出場した時にはナイフを6回落としました。
本当に悔しくて、そこから死ぬ気で努力をしました。
でもこれは自分が大会にチャレンジしなければ経験できなかったことで、悔しい経験をしたから辛い努力もすることができました。
苦しい経験や辛い経験は自分を成長させてくれます。今、選択することは全力でやっているか?
是非、自問自答してみてください。そして、迷った時はより困難な選択を!

ーー松島さん、お忙しい中ありがとうございました。

NHK福島放送局のインタビューで将来の夢についてお話をされています。
是非、動画もご覧ください。

その他(取材記事・演技動画)

▼FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/10228

 

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