【ISEKIZEMI vol.8】仕事と家庭 2つの幸せを手にした僕|田口 慶昇(2017年卒業)

城西大学経営学部伊関ゼミのOB・OGで、各界で活躍をしている方にこれまでのキャリアや将来の展望をインタビューする「ISEKIZEMI」。
第8回目のゲストは、大手人材派遣会社に勤務する田口 慶昇(たぐち けいしょう)さんです。
従業員9,000人の人材派遣会社に入社
インターンシップで見つけた自分のやりたいこと
ーー現在の仕事について教えて下さい。
大手人材派遣会社で営業の仕事をしています。
具体的には、人材派遣の会社なので、スタッフの方の就業状況の管理や取引先企業様に対しての新規契約獲得の営業を主としています。
ーー新卒からずっと同じ会社ですか?
はい、そうですね。新卒で入社をし、現在4年目になります。
ーー人材派遣業界だと非常に大手の会社ですよね。従業員はどれくらいいるのでしょうか?
そうですね。リーディングカンパニーの1つだと思っています。従業員数は9,000人前後ほどです。
ーーそもそも、入社したきっかけは何だったんですか?
インターンシップです。
インターンシップに参加する中で人材業界の仕事に興味を持ち始めました。その中で、今の会社は複数の事業展開・ソリューションがあり、色んなことへ挑戦ができるステージが整っているなと思いました。
また、入社前に、今後仕事で関わる内定者や、採用担当・責任者の方と会う機会があったのですが、自分の性格や考え方に合う(協調できる)方が多かったんです。最終的にはそこが決め手になりましたね。
ーー同期は何人いるんですか?
約100名ですね。グループ会社も含めると150人ほどです。
徹底的にスタッフさんに寄り添うことを意識
ーー4年目ということで、求められることも大きくなっていると思いますが、働いている上で大切にしていることはありますか?
この仕事は働き方に正解がない仕事です。
だからこそ、私は派遣として働いているスタッフさんの感情や価値観を理解することが最初の始まりだと思っているんです。
一日の半分以上はスタッフさんと話す時間を設けて、直接コミュニケーションをとるようにし、その方の意向や今後のビジョンについて聞き出し、その人にとっての働きやすさを形成しています。
ーースタッフさんとのコミュニケーションについて、気をつけているところはありますか?
その人にとっての最善は何か、どのようなことがあると退職の要因になるのかなど考えられるパーソナルな部分をしっかりと引き出し、情報を整理します。その上で、マッチしやすい企業様はどこか?を考えるようにしています。
そうすることが企業様とスタッフさん間のミスコミュニケーションを減少させることに繋がります。
ーー人材派遣業界に興味を持っている学生の方も多いかと思います。田口さんの1日のスケジュールについて教えてください。
朝出社をし、午前中はメールチェックやスタッフさんとのコミュニケーション、取引先企業様との打合せを実施します。
午後は、取引先の企業様に対してのフォロー(派遣スタッフの勤務態度・辞める兆候がないかのヒアリング等)などの既存顧客対応とテレアポ等で新規開拓を行います。
ーー派遣スタッフさんへの時間の使い方が多いように思いますが?
当社の企業理念にもあるのですが、当社はスタッフさんへのケアを非常に大切にしています。
業界の中でも、スタッフフォローを手厚く行なっていくことが強みになっています。
自分なりのスタンス、傾聴型プレイヤー
ーー人材と聞くとライバルも多いイメージがあるのですが、人材派遣ビジネスの肝はどこにあるのでしょうか??
人を派遣するだけでは終わらない部分だと思います。
企業様としては直接雇用もできるわけですが、当社を介して人材を雇用しています。
当社が橋渡しをすることで、細かい情報の共有やスタッフさんへの気遣いができる。そこにビジネスの価値を見出し、いかに働く側に寄り添えるかが他社との差別化にも繋がると考えています。
ーー営業(プレーヤー)として、どんな人が結果を残していますか?
一言で言うと、ガツガツしていて、気の遣える人が成果を出している傾向にありますね。
ーー田口さんはどんなプレーヤーですか?
私はあんまりガツガツはしていません(笑)
とにかく、スタッフさんとの対話を意識し、日々の業務の不満や不安をヒアリングして、長く働ける環境を常に考えています。
これを私の中では「傾聴型プレイヤー」と定義付けているのですが、企業はバランスですので、重要な役割だと思っています。
ーーずばり、この仕事のやりがいはどこにありますか?
スタッフさんの担当が変わった時に、「田口さんが担当で良かったです」や「田口さんがいたので頑張ってこれました」などの言葉をもらった時ですかね。
あとは派遣先でスタッフさんが評価されている時や、派遣先で正社員と雇用された時などスタッフさんの評価が私の評価と考えています。
ーー余談ですが、コロナの影響で、人材派遣業界にはどのような影響がありましたか?
派遣=現場へ出勤という仕事のイメージがあると思いますが、会社では初となる「在宅派遣」も始まっており、柔軟に対応できるように変わりつつあります。
そういった変化に柔軟に対応するというのは企業として染み付いていますし、私自身も意識をしている部分です。
ーー今後のキャリアプランについて教えてください
責任者(支店長)になりたいと考えています。
営業もとても魅力的な仕事ですが、営業だけではできることに限りがあるの事実です。今の領域を跨いだり、越えたりしながら仕事をしていきたいと考えています。
ーーそこに辿り着くために必要なことは何だと思いますか?
当然定量的な結果(売上・利益率)を出していくことが大事ですが、その他にも担当を多く持つ(スタッフさんのマネジメント範囲を広げる)ことも評価ポイントになってきます。
ーーその上で、今の田口さんに足りないとことはなんでしょうか?
管理能力・整理をする能力がまだまだ足りていません。
断片的な情報でも、大局観で捉え適切な戦略・アクションをとるなど。
この部分を補うために、考え方の勉強をしています。
伊関ゼミで学んだ「偏見や好き嫌い・自分の価値観だけで考えない」こと
伊関ゼミはお互いを認め合う文化
ーー少し話をさかのぼり、学生時代についてお伺いしたいなと思います。どんな学生でしたか?(笑)
変わっていると思われるのですが、大学ではキャンパスライフを楽しもうという気持ちはあまりありませんでした。
どちらかと言えば、社会人になった時にちゃんと自立できるかを常に考えていました。
逆算して自分に必要なことは何か?と(笑)
ーー立派じゃないですか!そうなった背景は何かあるんですか?
中学ではバスケ部に3年間、高校では吹奏楽部に入部したのですが2か月で辞めました。当時はかなり飽き性でした。
「このままじゃやばいかもな〜」と高校生ながらに思っていたのですが、中々続けることができず。
そんな時に、高校で一人の女性と出会いお付き合いをしました。彼女のおかげで一途ということを覚え、そこで飽き性も直りました。恥ずかしいのですが、それが今の奥さんです。感謝しないとですね(笑)
ーー「奥さんが道を正してくれた」素敵な話ですね。
ーー伊関ゼミは何年生からの参加だったのでしょうか?
3年生の時からですね。
1年の「行政マネジメント入門」、2年の「行政学」を履修していたのですが、先生のパワー全開の授業を受けると、モチベーションやマインドの部分で自分にとってプラスに働きました。
この環境は自分に必要だと思い、志望しました。
ーー実際に伊関ゼミに入ってみてどうでしたか?
モチベーションが高い人たちが多かったことが良かったですね。やっぱり環境というのはすごい大切ですよ。
自分一人でモチベーションを維持することは非常に難しいことです。
ーー思い出に残っているエピソードはありますか?
初めは、3分間スピーチはとても苦手でした・・(笑)
話題作りをしないといけないことも苦だし、人前で話をするのも緊張するし・・・
ただ、やって良かったとは本当に思います。
ダイレクトに今の仕事に活きています。
「人前で話せる」だけでなぜか評価をされてしまう。不思議な世の中ですよ。
でもその定石が分かった上であのスピーチがあったのか?と考えるとかなり深いプログラムですよね。
ーー伊関ゼミで1番学んだことは何でしょうか?
伊関ゼミはお互いを認め合う文化があります。
その文化や訓練を通して、人を批判しないことを学びました。
今の仕事でも自分と全く違う考え方の人がいたとしても、偏見や好き嫌い・自分の価値観だけで考えないようにしている部分は、まさにここが原点かもしれません。
合計14回
ーー就職活動はどのように動いていましたか?
インターンシップに10回ほど参加をしました。
そのうち、今の会社のインターンシップに4回参加をしました(笑)異常ですよね。
そこにいた参加者が就活の仲間となり、面接などの情報交換ができたことがアドバンテージになったことは間違いありません。
ーー内定までの道のりはどうでしたか?
今の会社の入社試験は7回ありました・・
第1志望だったので、絶対に入ってやろうという意気込みでやっていましたね。
でも冷静に考えるとインターンシップと入社試験合わせて14回行ってるわけですから・・受かったのは必然的かもしれませんね。
ーー圧倒的な行動量ですね。そんな田口さんから、後輩へのメッセージをぜひ聞かせて下さい‐
常に自分がどうなりたいかを考えることが大切だと思います。
人は価値観や優先順位が決まらないとなかなか行動に移せないと思うので、自分の中で大事にしたいポイントを就職活動を通して、見つけられるといいと思います!
新卒1年目で入籍をし、子どもを授かる
仕事と家庭 2つの幸せを手に入れる
ーー伊関ゼミ卒業生は仕事は勿論、プライベートも充実している方が多数いらっしゃるとのことですが、田口さんはいかがですか?(笑)
ライフイベントでいうと、新卒1年目で結婚しました!
奥さんとの出会いは高校時代の同級生で、1人目の彼女と結婚しました。
新卒で結婚する人はそう多くはないので、当時は職場がざわつきました(笑)
ーー高校からですか!すごい!お子さんはいらっしゃいますか?
1人います。子どもめっちゃ可愛いです・・・
ーー結婚して、家庭を持って変わったことは何かありますか?
一家の大黒柱として仕事を頑張らないといけないと思っています。
当然、残業などで遅くなる日もあります。家にいる時は家族との時間を大切にしています。
ーー家族で計画していることなどはありますか?
マイホーム計画中です!!
ーーマイホーム良いですね!
ーーそれでは、最後に、田口さんの夢を教えてください
まずは今の支社で、営業部を作ることです!(本社にはあるが支社にはない)
そのために日々一つ一つを大切に過ごしていきたいと思います。